精力増強に効果があると言われる成分にアルギニンがありますね。
最近は多くの精力剤にアルギニンが入っており、広告などでもよく目にするので、アルギニンと聞くだけで精力が湧くような気持ちになる人もいるんじゃないでしょうか。
アルギニンはアミノ酸の一種で、精力増強効果だけでなく様々な効果があるため、精力剤以外の様々なサプリメントも配合されています。
アルギニンとは
アルギニンはアミノ酸の一種で、体内で生成することができる「非必須アミノ酸」に分類されます。
ただ体内で生成することができるのは成人で、成長期の若者や乳幼児は体内での生成量が不足することもあり、「準必須アミノ酸」として扱われることもあります。
アルギニンは活力成分としてエナジードリンク等に利用されたり、アンチエイジング効果やダイエット効果があることから、ダイエットサプリや美肌のためのサプリなど多方面で活用されてきました。
さらに、血流改善効果も大きいということで精力剤にも配合されることが多くなっています。
アルギニンの効果と効能
- 精力増強
- 勃起力向上
- 疲労回復
- 血流改善
- アンチエイジング
- 免疫力効果
アルギニンには精力増強、勃起力向上、疲労回復、血流改善、アンチエイジング、免疫力効果などの効果があると言われています。
ED改善効果
アルギニンは一酸化窒素の生成を強力にサポートするため、勃起をもたらす物質を活性化させます。
それによって勃起力を高めることができます。
また血流改善効果もあることから、海綿体に流れ込む血液を増やすことができ勃起力の強化をさらにすることができるんですね。
免疫力の向上
またアルギニンは「マクロファージ」と呼ばれる白血球の働きを活性化させることもできます。
マクロファージは体内に侵入した細菌やウィルスを消化する効果があり、自然の免疫力が高まると言われるものです。
これによってアンチエイジング効果や免疫力の向上を図ります。
またアルギニンの肌の保湿効果もあると言われており、コラーゲンの生成を促進する効果もあります。
コラーゲンは若々しい肌作りに欠かせない成分で、成長ホルモンが脂肪を燃焼する働きもあるので女性が嬉しい効果が多くあります。
疲労回復効果
このほかにも疲労回復効果があると言われています。
疲労には肉体疲労と精神疲労がありますが、アルギニンは成長ホルモンの分泌、脳の活性化、血流の促進、不安やうつの軽減などの効果があるといわれます。
こういった効果が複合して疲労回復につながると考えられています。
アルギニンはアミノ酸の中でも疲労回復が高いと言われています。
上述した通り、肉体的疲労と精神的疲労の両方にアプローチをしているので、より高い疲労回復効果が得られるんでしょうね。
アルギニンの副作用
- 胃痛
- 頭痛
- 巨人症
アルギニンに大きな副作用はありませんが、過度に摂取してしまうと悪影響が出る恐れもあります。
胃痛
アルギニンは一度に大量に摂取すると胃が痛くなったりする可能性があります。
アルギニンは強アルカリ性であるため、胃や腸にダメージを与えてしまい胃痛の症状を引き起こすことがあります。
サプリメントを使用する場合は、必ず用法容量を守って飲むようにしましょう。
頭痛
またアルギニンの副作用として頭痛が起きることもあります。
ある人は血管を拡張する効果がありますので、血管が拡張することによって起こる頭痛が症状として出ることがあります。
頭痛には「血管が収縮することで起きると頭痛」と「血管が拡張することで起こる頭痛」があります。
血管が収縮している頭痛の場合は、血流を改善するアルギニンが頭痛を和らげることがありますが、拡張して起こる頭痛の場合には逆効果となります。
アルギニンは頭痛にも影響があるという事は覚えておくと良いでしょう。
巨人症
またアルギニンは成長ホルモンの分泌を促す効果があると言われていますので、成長期の子供が飲むと巨人症という難病にかかる恐れがあります。
巨人症になると顔面が大きく肥大するなど、体の一部が不自然に大きくなってしまう症状などが出ます。
アルギニンを摂取する人が子供の場合は、特に過剰摂取とならないように気をつける必要があります。
アルギニン不足も悪影響
逆にアルギニンが不足する場合、病気の抵抗力が衰えたり、男性機能が衰えてしまいます。
生活習慣病の進行やむくみなど体の様々な悪化が症状として考えられます。過剰摂取は危険ですが、アルギニン不足も危険ですので適度な量を摂取するよう心がける必要があります。
アルギニンの1日の摂取量目安
アルギニンの1日の摂取量は2,000mgから4,000mgが適量で、かつアルギニンの効果も出てくる量だと言われています。
ダイエット向けやアスリート向けの場合はより多くのある含有量が必要と言われていて、ダイエット向けで4,000mgから5,000mg、アスリート向けで1万mg以上のアルギニンが必要と言われています。
目的に合わせて適量のアルギニンを摂取するようにしたいですね。
アルギニンを多く含む食材
アルギニンは肉類や大豆類の食材に多く含まれています。
100グラムの中でアルギニン含有量が最も多いのは「豚ゼラチン」で8,000mgのアルギニンが含まれています。
肉類の中では鶏肉が最も多く、次に豚肉、牛肉の順になります。
肉類はカロリーの問題もありますが、アルギニンを多くとりたいなら鶏肉を積極的に取るのが良いですね。
また大豆類で最も多いのは高野豆腐で100グラム当たり4,200mgのアルギニンが含まれています。
その他にみそや納豆などもアルギニンを多く組んでいます。ただ、味噌は多く取ると塩分が心配になります。
食材に生まれるアルギニンの量は限られますし、食事だけで取ろうとすると塩分やカロリーの取りすぎになる可能性があるため、アルギニンを十分な量摂取したいのであればサプリメントを取るのがおすすめです。