亜鉛は精力増強剤には必ず含まれる成分で、精力増強や性欲減退の予防などに効果があると言われています。
セックスミネラルと呼ばれるほど精力増強に効きそうではありますが、どのような効果や効能、また副作用があるのか見ていきます。
亜鉛とは
亜鉛はミネラルの一種で、2,000種類以上ある酵素のうち約300種類の酵素の合成に欠かせない重要な栄養素です。
細胞分裂や新陳代謝、タンパク質の合成や免疫力の活性化、アルコール分解、育毛に働くと言われています。
人間の生命維持に欠かせない「必須ミネラル」と呼ばれるミネラルの1つです。
吸収後にタンパク質と合成して亜鉛金属タンパク質として筋肉や骨、血液や肝臓などに存在します。
亜鉛は体内で貯蔵することができないため、必要な分は体外から食事などで摂取し続けないといけません。
健康的なバランスの良い食事には亜鉛が含まれていて、一般的には亜鉛不足になり難いと言われていますが、外食が多い人や生活習慣に自信がない人、または精力増強をしたい人は食事やサプリメント等で意識的に亜鉛をとっていく必要があるといえます。
亜鉛の効果と効能
- 細胞分裂
- 新陳代謝
- タンパク質の合成
- 抗酸化
- アルコール分解
- 免疫活性化
- 育毛
上述した通り亜鉛には細胞分裂や新陳代謝、タンパク質の合成や抗酸化、アルコール分解や免疫活性化、育毛等の働きがあります。
特に細胞分裂と深く関係していると言われており、生殖機能の改善にも大きく関わっていると言われています。
亜鉛のED改善効果
亜鉛を摂取するだけでは直接的なEDの改善効果は期待できません。
即効性はないということですね。
ただ、適量を長期間摂取し続けることによって、根本的な体質改善を行ってEDを治すことができます。
体内で亜鉛が最も多く存在している部位は「前立腺」であり、前立腺の亜鉛不足が原因でEDになっていることもあります。
そのため亜鉛の摂取が中長期的にEDの改善に役立つことが多いんですね。
亜鉛は精子の量も増やす
また亜鉛は細胞分裂に深く関係しているといわれており、精子の量を多くすると言われています。
亜鉛が不足すると精子の数が減少して精巣が萎縮してしまいます。
総合的な生殖機能の低下がおきますので、亜鉛をとることで精子の数が増えます。
単純なEDの改善だけでなく、生殖器全体を強化することによって不妊の改善なども効果としてありますので、妊活をしている人にとっても心強い成分といえます。
亜鉛は男性器に欠かせないテストステロン(男性ホルモン)の生成時にも必要不可欠の成分です。
亜鉛はEDだけでなく、男性機能全般の強化や改善に役立つ成分といえます。
亜鉛の副作用
EDに対して有効な亜鉛ではありますが、亜鉛は過剰摂取により恐ろしい副作用があることも知っておく必要があります。
亜鉛の1日の摂取量
亜鉛は厚生労働省から1日に必要とされる摂取量の目安と、副作用を引き起こす可能性がある上限値が決められています。
年齢や性別によっても異なりますが、18歳から69歳までの男性であれば推奨量は「10mg」、必要量は「8mg」となっています。
女性の場合には15歳から69歳までの人で推奨量が「8mg」、必要量は「6mg」と定められています。妊婦や授乳中の方は推奨量や必要量が「2mg」から「3mg」ほど増加します。
亜鉛を含む精力増強サプリメントなどもこの含有量をもとに決められており、1日の摂取量は大体12mgから15mgが一般的となります。(亜鉛は吸収率が悪い分、若干多めに配合されています)
亜鉛の過剰摂取とされる量
どのように厚生労働省は亜鉛の過剰摂取となる「耐用上限量」を定めていて、成人男性であれば「40mg」から「45mg」、成人女性であれば「35mg」が耐用上限量とされています。
また短期間であれば「100mg」を超えてしまうと急性亜鉛中毒を引き起こすとされています。
■急性亜鉛中毒の症状
- 胃障害
- めまい
- 吐き気
急性亜鉛中毒になると胃障害、めまい、吐き気などの症状を引き起こします。
亜鉛の過剰摂取は短期間のものよりも長期間での過剰摂取が危険性が高まります。
普段の食生活から過剰摂取を考えづらいですが、亜鉛を含む精力剤で効果を早く出そうとして1日の摂取量の何倍もの量を取る事は、このような副作用を引き起こす可能性があるため、絶対にやめておいた方が良いです。
「決められた用法用量は必ず守る」、亜鉛に限らず精力剤を使用する際にはこれが重要です。
また海外製の亜鉛を含むサプリメント等は35mgから100mgを含有した商品が存在するため、海外商品の購入時にはより注意する必要があります。
亜鉛が含まれる食材
亜鉛を摂取する場合には食事がサプリメントで取ることになりますが、亜鉛が多く含まれる食品に有名なものは「牡蠣」がありますね。
牡蠣は100グラム当たり13.2mgの亜鉛が含まれています。
またこのほかにもレバーや牛肉、鶏肉、豚肉、卵、ごま、ココア、のり、ワカメ、昆布、カニ、スルメ、白米、納豆、ブロッコリーに亜鉛が多く含まれます。
亜鉛の含有量が多い牡蠣やレバーなどを中心に、肉類や穀物野菜などをバランスよくとることで亜鉛不足が起きづらいです。
また亜鉛はビタミンCと一緒にとると吸収率が良くなると言われています。
そのため食べ合わせとしては牡蠣にレモンは味も良くなる上に吸収率も上がる良い組み合わせです。
食事だけで亜鉛を取り切れない人は、安定的に摂取することができるサプリメントも検討すると良いです。
亜鉛不足を解消するために一時的にサプリメントをとって、数ヶ月使用して亜鉛不足を解消して、その後は食べ物だけで亜鉛を取るという人もいます。