ムイラプアマは精力増強や滋養強壮に使われるハーブの一種で、精力剤の中ではメインの素材というよりはサブ的な素材で使用されていることが多いです。

ムイラプアマの効果や効能、副作用等について見ていきたいと思います。


ムイラプアマとは

ムイラプアマは南米のアマゾン地方の熱帯雨林に自生しているハーブで、スパイシーな香りがするのが特徴です。

ブラジル北部など限られた地域でしか栽培されていないため、世界でも大変貴重なハーブとして知られています。

古くから「性活力の木」と呼ばれて精力増強のために摂取されてきました。

ムイラプアマの根は医薬品成分として扱われており、健康食品として販売される場合は樹皮を用いるのがほとんどです。ムイラプアマには以下の成分が確認されています。


クマリン、遊離長鎖脂肪酸、ステロール、アルカロイド、ムイラプアミン、脂肪酸、βレジン酸、エステル化合物、タンニン酸


ムイラプアマの効果と効能

  • 血流の改善
  • 体温上昇
  • 精力増強

ムイラプアマには血流の改善、体温の上昇効果、精力の増強効果があるといわれます。

このような効果があることから滋養強壮剤や催淫薬としても用いられています。


ED改善効果

血流を改善するためED改善効果もあると言われており、ある実験ではED改善に効果があるといわれるヨヒンビンよりも効果的であったという報告もあります。

また別の実験では被験者の6割以上が精力増進効果を感じたという報告もあります。

ムイラプアマの特有成分には「ムイラプアミン」があり、性欲の増進などに効果があると言われています。

精力剤に配合されている量は多くありませんが、他の様々な成分とともにとることでED治療効果を狙っている商品が多いです。

他のED改善効果をサポートする縁の下の力持ち的な存在といえます。


ムイラプアミンの副作用

ムイラプアマには今のところ副作用の報告はありません。

しながらムイラプアマに含まれる成分の1つに「クマリン」という成分があり、これを過剰摂取すると肝障害を起こしてしまう可能性があります。

またクマリンは抗血栓薬の作用を強めてしまうため、薬の飲み合わせにも注意が必要です。

クマリンは、ドイツでは体重1キログラムに対して0.1ミリグラムまでが健康に影響しない摂取量として決められています。

体重60キロの人であれば6ミリグラムとなり、結構少ない量で健康に影響しない量を超えてしまいます。精力剤としてはサブ的な素材なので、「ムイラプアマを摂取している」という意識がないことが多いので、大量摂取には十分注意する必要があります。