精力剤やED薬に含まれる成分にヨヒンビンがあります。
精力剤について調べたことがある人は、「ヨヒンビン」という名称は聞いたことがある人が多いでしょう。
ここではヨヒンビンの効果・効能や副作用、目安となる摂取量などについて紹介したいと思います。
ヨヒンビンとは
ヨヒンビンは西アフリカ原産のヨヒンベの樹皮から抽出した成分です。
現地の人たちはヨヒンベの樹皮を乾燥させてお茶にして飲んだり、そのまま摂取したりして精力剤として古くから利用されていました。
FDA (米国食品医薬品局)がEDの改善薬として承認をした成分でもあります。
日本ではヨヒンビンは医薬品成分として指定されていて、ヨヒンベ自体も輸入に制限があります。
ただ輸入されたサプリメントの中にはヨヒンベが配合されたものもあり、悪徳業者には注意が必要となります。
ダイエットサプリとして有名な成分
ヨヒンビンは精力剤だけでなくダイエットサプリの成分としても知られており、精力剤の健康トラブルになるケースもあります。
厚労省がサプリメントに対して行った抜き打ち検査では300種類以上の商品がヨヒンビンが検出されたこともありました。
日本の厚労省だけでなくカナダやオーストラリア、香港衛生所など各国で注意喚起が抜き打ち検査が行われています。
ヨヒンビンはヨヒンベから抽出された成分ですが、ヨヒンベを直接配合したサプリメントの販売もされています。ただし、このヨヒンベを少量配合しているだけではほとんど効果がないと指摘されています。
一方でヨヒンビンは医薬品として指定もされ副作用もあるように、効き目の強い成分です。素人判断で摂取するのは避けないといけません。
ヨヒンビンの効果と効能
ヨヒンビンは下半身に流入する血液を増やして自律神経系に影響して勃起にプラスの効果を与え、エネルギーとスタミナを与えてくれます。また精力増強としてだけでなく、催淫剤としての効果も報告されています。
そのためEDの改善や性欲の増進に効果があると言われています。
またヨヒンビンはダイエット効果もあるとされる成分です。
ヨヒンビンには体の中の細胞の生成、脂肪の燃焼させる効果と食欲を減退させる効果があります。
ただし、食欲の減退効果については、ヨヒンビンの精力増進効果の副作用として食欲減退しているだけですので、ダイエットサプリとして過度に信頼をして過剰摂取すると副作用のリスクにさらされることになります。
実際にヨヒンビンが配合されたダイエットサプリでは多くの健康被害やトラブルが起きています。
ヨヒンビンの副作用
- 神経興奮
- 震え
- 心拍数の増加
- 動悸
- 血圧上昇
ヨヒンビンの副作用には神経興奮、震え、心拍数の増加、動悸、血圧上昇など多くの副作用があります。
大量摂取してしまった場合には痙攣や呼吸麻痺、心停止といった重大な症状が発症することもあり、死亡した例もあります。
ヨヒンビンを摂取する際には必ず医師の診断や処方箋を受けるようにし、それ以外での摂取は極力避けた方が良いですね。
ヨヒンビンの摂取量目安
副作用のあるヨヒンビンですが、1日の摂取量の目安はどれぐらいなのでしょうか。
調べたところ、明確に1日の摂取量目安が記載されたものはありませんでしたが、多くのヨヒンビンを配合したサプリメントの1日の摂取量目安は5mgから7mgになっています。
ちなみにヨヒンベとして配合されている場合は500mg前後が1日の摂取量目安とされていました。
ヨヒンビンとヨヒンベでは摂取量はこれぐらい差があるんですね。
ヨヒンビンに限った話ではありませんが、精力剤を購入する際には原材料の確認はとても重要になります。