精力剤に含まれる素材として、「鹿茸(ロクジョウ)」を見ていきます。
鹿茸(ロクジョウ)とはどういう素材で、どのような効果があるのか、副作用はあるのか、鹿茸(ロクジョウ)が含まれる精力剤などを紹介していきます。
鹿茸(ロクジョウ)について
- 鹿茸(ロクジョウ)は梅花鹿や赤鹿の幼角(袋角)を乾燥させたもの
鹿茸(ロクジョウ)は漢方系の精力剤に多く使われる生薬で、大変貴重な漢方とされています。
原料となっているのは簡単に言うと鹿の角で、大型の雄鹿のまだ骨化していない幼い角(袋角)を乾燥させたものを鹿茸(ロクジョウ)といいます。
梅花鹿と呼ばれる鹿や、赤鹿とか馬鹿と呼ばれる大型の鹿の幼い角が鹿茸(ロクジョウ)となります。
骨化していない袋角は血が通っていて、触ると柔らかくその形がキノコに似ていることから、「しか(鹿)のきのこ(茸)」と書いて鹿茸(ロクジョウ)という名前がついています。
生薬として販売される場合には、乾燥して輪切りになった状態で見ることが多いです。香りは非常に香ばしい香りで、水で煎じるとやや甘みのある味になります。
鹿茸(ロクジョウ)の効果
鹿茸(ロクジョウ)を含む製品は一般医薬品となりますので、効果効能について明確に記載されています。
また副作用を避けるためにも使用上の注意や用法容量等も決められていますので、これらはきっちり守る必要があります。
鹿茸(ロクジョウ)は毎年春ごろに袋角と呼ばれる骨になる前の鹿の角を切り取ったものです。ちなみに骨になった後の角は鹿角(ろっかく)と呼ばれます。
鹿茸(ロクジョウ)にはコラーゲンやタンパク質、炭酸カルシウムなどの成分が含まれています。
その他にも25種類のアミノ酸が含まれています。
科学的に分析すると鹿茸(ロクジョウ)の成分には際立った精力増強等に役立つ成分が入っているわけではありません。漢方の多くがそうであるように、効果効能のすべてが現代医学では解明されていない生薬です。
ただ、それでも3,000年以上前から非常に滋養強壮効果が高いとして重宝されてきました。
なお、鹿茸(ロクジョウ)はその鹿が若ければ若いほど骨髄部分の密度が高く、栄養や各成分の含有量が充実していて高級品とされています。
■鹿茸(ロクジョウ)の効能
- 強精
- 強壮
- 健胃
- 鎮痛
鹿茸(ロクジョウ)の効能には「強精」、「強壮」、「健胃」、「鎮痛」などがあります。
またこのような効能があることから、以下の症状に対して効果があります。
■鹿茸(ロクジョウ)の効果
- 更年期障害
- 食欲心
- 耳鳴り
- めまい
- 虚弱体質
- ED
- 肉体疲労
- 四肢の痺れ
- 神経衰弱
多岐にわたって効果がありますが、精力増強やEDに対して効果があることで知られている素材です。
医薬品として扱われているので、サプリメントとして売られている物よりは効果があると言えますが、処方箋が必要なED治療薬ほどの即効性や効果はないです。
サプリメント以上ED治療薬未満の効果を求める人には良いですね。
上述した通り、鹿茸(ロクジョウ)含んだ精力剤については医薬品となりますので。漢方薬局などで入手することになります。
鹿茸(ロクジョウ)の副作用
鹿茸(ロクジョウ)には以下の副作用があると言われています。
■鹿茸(ロクジョウ)の副作用
- 胃腸障害
- のぼせ感
- 動悸
- 悪心
- 皮膚の発疹
- かゆみ
ただし、これらは一般的な鹿茸(ロクジョウ)の副作用であり、配合成分が異なる医薬品ごとに変わってきます。
鹿茸(ロクジョウ)が配合されている商品については上記のような副作用の可能性があるため、説明書等の指示に従う必要があります。
副作用は体調や体質によっても左右されますので、何か体の異変を感じたら服用をやめて病院に行くことをおすすめします。
また妊婦や妊娠が疑われる方、発熱している人、精力減退を感じていない元気な方などは禁忌とされているので、鹿茸(ロクジョウ)は服用しないようにしましょう。
高血圧の人にも良くないと言われていますので、基本的には利用しないのが賢明です。
ロクジョウ(鹿茸)が入っている精力剤
鹿茸(ロクジョウ)を含む製品は一般用医薬品となり、区分として第3類医薬品に分類されます。そのため健康食品に分類される日本のサプリメントとしては販売することを認められていません。
そのため当然ながら精力増強サプリの中に鹿茸(ロクジョウ)が含まれる製品はありません。鹿茸(ロクジョウ)を取りたい場合には漢方系の精力剤の漢方薬局などで購入するのが最も一般的です。