勃たないや中折れに悩んでいる人は、まず勃起のメカニズムを知る必要があります。
メカニズムを知る中でどこに問題があるかを見つけることで、最も効果的な改善方法を実施することができます。
そこで本ページでは勃起のメカニズムについてみていきたいと思います。
なお、医学的な難しい説明ではなく一般的な言葉で概要を理解することを目的としています。
勃起の大きな流れ
- 脳
- 神経
- 血管
- 海綿体
勃起をするには大きく体の中の4つの箇所を経由していき、最終的に男性器(ペニス)に辿りつき勃起が起こります。
勃起の大きな流れとしては脳が性的興奮を感じて神経に伝達し、神経がペニスに興奮を伝え、血管中の血液をペニス(海綿体)に集めることで勃起が起きます。
要するに、性的興奮を脳に与えて、神経からペニスに信号が伝わり、血管を通じてペニスに血液を集めることができれば勝手に勃起します。
ですので、まずは脳が性的興奮を感じないといけません。
脳が性的興奮を感じる
脳が性的興奮を感じるのは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などあらゆる五感を通じて性的な興奮を感じます。
そこで感じた興奮を脳から神経を通じて体の器官に伝えようとします。
どのようなことがあると性的興奮を感じるかは人によって違いますが、とにかく脳が興奮することで勃起が始まります。
神経を通じて伝わる
脳で感じた性的な興奮は勃起神経を通じて海綿体に伝わります。
脳とペニスが直接つながっているわけではないので、それらをつなげる神経を伝わって興奮をペニスに届けます。この神経を勃起神経といいます。
勃起神経は脊髄の中に通っている神経の1つで、ペニスまで伸びている神経ルートがあります。
勃起神経には自律神経が関所のようになっていて、交感神経と副交感神経によって性的興奮がペニスに届くかどうかが決まります。
副交感神経が優勢な場合、脳が感じた性的興奮をペニスに届けることができ、逆に交感神経が優勢の場合には性的興奮はペニスに届かず脳に返してしまいます。
自律神経は精神に関わる神経で、交感神経と副交感神経は「緊張」と「リラックス」と言い換えることもできます。
勃起するには副交感神経が優勢である必要がありますので、リラックス状態が勃起に必要です。
心因性のEDはこの交感神経が優勢になってしまうことで起きるものですね。
血液を海綿体に集める
脳の性的興奮が自律神経を通じて男性器に伝わると、海綿体の入り口を開けて、血液の中に一酸化窒素という物質が増え海綿体に血液が流れ込みます。
性的な興奮が続く限り、海綿体の入り口が開き血液が流れこむ状態になるので勃起が持続されます。
また血流が悪い人は海綿体の入り口が開いていたとしても、血液が十分に流れ込み、まず海綿体に血液が集まらず勃起力が弱くなります。
海綿体はスポンジのような形状になっているため、血液が流れこむことで膨張しカチカチに硬くなります。
また海綿体が膨らむことで、海綿体によって静脈が圧迫して塞がれ勃起が血液の循環をさせずに持続します。
勃起の終了
勃起が終了する際には交感神経が優勢になります。
自律神経の中の交感神経が優勢な状態になると、脳からの性的興奮が神経を通じてペニスに伝わらなくなります。
性的興奮が一気に下がると海綿体の入口から血液が流れ出し「PDEE5」という物質が分泌され、海綿体の入り口を閉めます。
こうすることで海綿体に集まっていた血液が体に循環するようになり、勃起を終了して「萎える」ことになります。
射精をすることで副交感神経が交感神経に切り替わるため、脳からの性的興奮が一気に下がり勃起を終了させます。いわゆる「賢者タイム」と言われる射精後の脱力状態の時間ですね。
まとめ
以上が勃起のメカニズムです。
まとめると勃起は脳が性的興奮を感じ、その性的興奮が勃起神経を伝わってペニスに届き、ペニス(海綿体)へ血管を通じて血液を集め、血液の循環を止めることで勃起を維持します。
勃起できないとか持続しない、中折れをしてしまうのはこのメカニズムのいずれかに問題がある場合がほとんどです。
EDはお医者さんにかかるのが1番ではありますが、自分でもどこに原因があるかを見極めて正しい改善方法をしていきたいですね。