ED 離婚

夫がEDになってセックスレスになると、「できないならできないでいいや」と考える人もいますが、EDをやそれが原因で起こるセックスレスを放置していると、ある日突然離婚を切り出されることもあります。

近年はセックスレスを理由に離婚する夫婦が増えていますので、社会問題になりつつあります。

EDが原因でセックスレスになったら離婚原因になるのか、見ていきたいと思います。


EDは離婚原因になる

EDからセックスレスが長く続くと離婚原因に

ED 離婚

結論から言うと、EDは直接的には離婚原因にならないものの、EDが原因でセックスレスが長く続くと離婚原因となります。

セックスは夫婦間の大切なコミュニケーションですので、パートナーとのセックスが長期間なく、それに代わるようなコミニケーションもとられていない場合、「離婚したい」と考えることも少なくありません。

また女性はED(勃起不全)を理解しづらいため、勃起しないのは「自分への気持ちがないから」ではないかと考えることも多いです。

さらにEDが原因でなくても、セックスレス状態が長く続くと離婚原因となります。

子供を望む若い夫婦にとってセックスレスは特に重大な問題ですので、子供が欲しいのに夫がEDになってしまうと人生設計そのものが狂ってしまい、子どもをどうしても持ちたい妻にとって離婚原因となることもあります。


法律的視点で離婚が認められる条件

法律的な視点で見ると離婚が認められる原因は民法770条1項に以下のように定められています

  1. 配偶者に不貞な行為があったとき
  2. 配偶者から悪意で遺棄されたとき
  3. 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
  4. 配偶者が強度の精神病にかかり回復の見込みがないとき
  5. その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき

EDの場合は5番目の「その他婚姻を継続しがたい重大な事由」にあてはまります。

セックスレスの場合も5番目、あるいは不倫が原因でセックスレスになっている場合は1番目の理由も原因となります。

また判例を見ても、結婚後長年にわたって性交渉がない事は婚姻を継続しがたい重大な事由に当たると判決されたことがあり、セックスレスは離婚原因になるという考え方が示されています。

ただし、セックスレスがすぐに離婚原因になるわけではなく、「セックスレスが長く続いた状態」が離婚原因となります。


離婚原因となるセックスレスの期間はさまざま

気になるのはどれくらいセックスレスなら離婚できるかという点ですが、期間についても一概には言えず、明確にどれぐらいとは言えません。

ただ、年単位でセックスレスが続いている場合はかなり危険と考えた方が良いでしょう。

このようにEDそのものというよりも、EDからセックスレスになり、セックスレスの状態が長く続くことで離婚原因と認められてしまう可能性があります。

EDが原因でセックスレスになった後、何年もその状態を放置していると、パートナーから離婚を切り出されても拒否しがたい状況に追い込まれるということですね。


早期ED改善で離婚を防ぐ

ED 離婚

逆に言うと、長い間セックスレスとなることなくEDを改善できれば、多少の期間EDであっても離婚原因とはなりがたいです。

ですので、EDになったと思ったら、早めに改善をしてセックスレス状態を1日も早く止めることが重要になります。

短期的にはED治療薬を使用するでも良いですし、精力剤精力増強サプリを使用するのもおすすめです。


セックスレス原因の離婚の慰謝料相場

相場は100万円でも金額の幅が大きい

ED 離婚

セックスレスで離婚を考えるときに1番気になるのがお金の問題です。

離婚することによって生計が2つになり、その分同じ収入では経済的に苦しくなります。

また奥さんが働いていないケースでは妻側は経済的にさらに困窮しますので、慰謝料を請求したい人もいると思います。

セックスレスが原因で離婚が成立した場合、慰謝料の相場は平均すると100万円位のようです。

しかしながら、慰謝料の金額は離婚原因がどちらに大きくあるのか、また夫婦の経済的な状況によっても変わり、5万円くらいから300円万円ぐらいまで大きな幅があります。


夫婦の収入、資産や過失によって増減

慰謝料という文字の通り、夫側に離婚原因の大きな原因がある場合や所得が高い場合には慰謝料が高額になりがちです。

妻の所得が少なかったり、資産が少なかったり、年齢が高く再就職の見込みが薄い場合なども高めの慰謝料を請求することができます。

しかしながらここで挙げた条件の多くを満たしていないと、100万円を超える慰謝料となるのは難しいです。


離婚前に収入源を確保する

ED 離婚

また、そもそも「今後の生活費」という意味では100万円ではとても生活の足しにはなりませんので、離婚を考えている妻(または主夫の人)は離婚後の生活費仕事についてはきちんとメドを立てておく必要があります。

多くの場合、経済的な面では離婚は双方にとってマイナスですので、ED治療薬などを使ってでもEDを治して、セックスレスを解消する道をまず探った方が良さそうです。