「今夜こそは!」と気合を入れても、朝の気持ちとは裏腹に体が音を上げてしまう場合がありますが、このようなケースは一時的な疲れではなくEDの可能性もあります。

EDかどうかをチェックするバロメーターとして朝起ちがあります。

朝起ちはEDのサインだけではなく、健康状態を知るバロメーターにもなりますので、朝起ちのメカニズムやEDとの関係について見ていきましょう。


朝起ちのメカニズム

朝起ちはレム睡眠時に起きる

朝起ちはレム睡眠の時に起きるもので、健康な体には正常な勃起が起きます。

朝起きたときに起こる朝起ちは健康や生活を図るバロメーターの役割を果たします。朝起ちは健康な男性なら誰にでも訪れる生理現象です。

朝起ちはレム睡眠と呼ばれる浅い睡眠の時に起きます。人は睡眠時に浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(飲んでも睡眠)が一定の周期で交互に訪れます。

レム睡眠の時には基本的に何度も勃起をしているのですが、最後の1回の起床時まで持続しているものが朝起ちです。

朝起ちがなかった場合でも寝ている間のレム睡眠の時には勃起している可能性があります。そのため朝起ちの有無だけでは起きる前に勃起していたかどうかの判断は難しいです。


レム睡眠が加齢とともに減少する

また朝起ちが起きたことを自覚できるレム睡眠状態が減っていくことで、朝起ちを自覚できるかどうかに関係します。

朝起ちはレム睡眠の時に起きることで自覚することができますので、自覚せずに朝起ちしている可能性はあります。

レム睡眠の割合は思春期の時は前睡眠時間の30%程度を占めますが、加齢とともに徐々に減少して60代になると睡眠時間の20%程度まで低下していきます。

そうすると夜間の勃起現象の時間も短縮されることになり、朝起ちを自覚することも少なくなります。


朝起ちは勃起のメンテナンス機能がある

このように勃起を促すレム睡眠は睡眠中に繰り返し訪れ、男性は睡眠中に何度も勃起しています。

夜間に行う勃起を夜間睡眠時勃起と呼ばれていますが、定期的に海綿体の中にフレッシュな血液を送る役割があり、勃起機能をメンテナンスする役割があると言われています。


朝起ちとEDの関係

朝起ちの有無はEDの兆し

朝起ちの人は自分が今EDかどうかを知る確定的な証拠にはなりませんが、朝起ちの有無がEDの兆しを知る手がかりにはなります。

EDによって勃起力が低下していると夜間睡眠時勃起も少なくなり、朝起きたときに朝起ちしていることも少なくなります。

逆に立派な朝起ちが確認できている事は部局が正常であることを表しています。

そういう意味で朝起ちは健康の度合いを示すバロメーターにもなります。

健康な男性でも朝起ちの自覚がないまま朝を迎える事は珍しいことではありませんが、しばらく朝起ちをしていないなぁという場合はEDを疑うきっかけにもなります。


心因性のEDの人は朝起ちする

また朝起ちや夜間睡眠時勃起は意識とは関係なく、純粋に身体の機能として行われているので、心因性のEDの人でも朝起ちは普通に起きます。

そのためセックスの時には勃たないけど、朝起ちは起こると時には心因性のEDであることがわかります。

このように問題の切り分けに朝起ちの有無を利用することができます。EDかもしれないと悩んでいる人は自分の朝起ちの頻度などをチェックしてみると良いかもしれません。


朝起ちをチェックして早めにED予防する

あと、最近朝起ちがないなという人はEDを疑って体質改善などを初めて本格的なEDが来る前に予防を始めてみるのも良いかもしれません。

自分の場合は、精力増強サプリを飲んで2週間位で朝起ちが復活したのを確認してから夜の営みに挑んでいましたので、朝起ちはEDの改善状況の確認にも使えると思います。