ED治療と言えばバイアグラなどのED治療薬と考える人も多いですが、長期的なED改善を考えるのであれば、運動や食事生活を改善し体質を変える事も重要です。

特に生涯現役を目指したい人自然な勃起で射精時の快感を味わいたい人、ED治療薬が経済的に厳しい人は、運動による体質改善がおすすめです。

運動することで健康寿命を伸ばすことにもつながりますので、本ページではEDに良い運動などを紹介します。


運動不足とEDの関係

  • 血流の悪化
  • 男性ホルモンの分泌量の低下
  • 骨盤周りの筋肉の衰え

血流の悪化

運動不足が続くと勃起力が衰え、EDになる可能性が高くなります。

運動不足によりEDになる原因には、まず血流の悪化があります。

運動不足が続くと血流が悪くなりますので、海綿体に血液が集まりづらくなり勃起力を落とすことになります。

そのため適度に運動をすることで血流をスムーズにしてEDを改善できます。


男性ホルモンの分泌量の低下

運動不足により男性ホルモンの分泌が低下することもEDの原因となります。

運動をすることで「テストステロン」という男性ホルモンの分泌が促進されます。

運動によってテストステロンを増やすことで、器質性のEDに有効に働きます。


骨盤周りの筋肉の衰え

また勃起の維持には骨盤底筋群が必要となりますが、運動不足によりこの筋肉が衰えてくると、勃起の持久力が落ちたり勃起が維持できなくなります。

「骨盤底筋群」とは骨盤の底付近の筋肉の総称です。

この筋肉が収縮することで、血液を海綿体にとどめることができ、勃起を維持することができます。

骨盤底筋群は衰えやすく、運動不足やデスクワークしている人は特に骨盤底筋群の筋力不足となります。


EDに良い運動

  • ウォーキングなどの有酸素運動
  • スクワットなどの筋トレ

このように運動不足がEDに与える影響はいくつかありますので、それぞれに対策していく必要があります。

大きくは血流改善のための「有酸素運動」と骨盤周りの筋肉を鍛えるための「筋トレ」が必要になります。

EDに効く運動はいくつかありますが、軽い運動でも続けることで体内の血流循環が改善して勃起力向上に効果が出ます。


有酸素運動はウォーキングやジョギング

40代以上の人は心臓や関節に負担かけないようにする必要もありますので、その上で汗をかいて有酸素運動にもなるウォーキングジョギングランニングなどが定番ですがおすすめです。

ED改善のための運動は1日に一気にたくさんの運動するよりも、毎日継続して血流改善を促す事が重要になります。

そのため自分の中で続けやすい運動を選択するのが良いでしょう。

その意味でも一般的にはウォーキングやランニング、ジョギングなどが運動不足解消におすすめです。

またウォーキングは有酸素運動であることも重要です。

有酸素運動をすると脂肪が燃焼しますので、肥満の防止になり結果的にED防止につながります。

さらに運動をすることで男性ホルモンの分泌を促し、勃起時に必要となる一酸化窒素の生成をサポートします。

ウォーキングをすることで血液中の血糖値が下がるため、その点もEDに効果的です。


効果的なウォーキングの方法

ED対策のためにウォーキングをする場合はダラダラゆっくり歩いても有効ではありませんので、運動不足の解消することを目的にするなら、腕を上下に素早く振っててきぱきと歩きましょう。

またウォーキングをする時には、できるだけ「かかと」から足をつけるようにするのがポイントです。

かかと付近には勃起に関係するツボが集中しており、ウォーキングとツボ押しの両方の効果を期待できます。


適度な運動は質の良い睡眠にもつながる

このようにウォーキングやジョギングは、有酸素運動ができて血行促進効果があることからEDでに効果があります。

また運動不足を解消することで、男性ホルモンのテストステロンの分泌が促され、勃起をサポートします。

運動することがストレスの解消になって心因性のEDの改善にもつながります。

また適度な運動は質の良い睡眠にもつながるため、「運動の後に質の良い睡眠が取れてさらに運動しやすくなる」という好循環を生み出し、生活習慣自体を改善することにもつながります。

ここまできたら食事も一緒に改善していきたいですね。


EDに効果的な筋トレ

EDに有効なスクワット

EDに効く1番効率的な運動は腰回りや股関節回りの運動と言われています。

勃起する際の海綿体周りの筋肉を鍛えることで、勃起がしやすくなり持続力も増します。

特に有効なのがスクワットです。

毎日少しずつでも筋トレをしておくと勃起力が鍛えられます。

スクワットをすることで上述した骨盤底筋群を鍛えることができ勃起力を向上させます。

男性器は海綿体に血液が流れることによって勃起し、その血液がとどまることによって勃起状態を維持します。

血液を止める役割をしているのは骨盤底筋群で、この筋肉が弱ってしまうとせっかく海綿体に血液が流れこんでも、性交の途中に萎えてしまったり、中折れしてしまうという症状がおきます。

スクワットをすることで骨盤底筋群を鍛えることができ、海綿体に流れ込む血液の逆流を防ぎ、長時間勃起を維持することが可能になります。

骨盤底筋群は緩みやすい(衰えやすい)筋肉ですので、定期的なトレーニングとしてスクワットを取り入るのが良いでしょう。

特にデスクワークが多い人は骨盤底筋群が衰えやすいと言われていますので、仕事がデスクワークの人は特に積極的にスクワットを取り入れると良いでしょう。


EDに逆効果の運動

下半身を鍛える運動としてサイクリングも良さそうと考える人も多いですが、実はサイクリングはEDを悪化させてしまう要因の1つと言われています。

理由はサドルによって股間や陰茎近辺が圧迫されることで、勃起につながる血管や神経の血行が悪くなってしまうからです。

1日1時間位のサイクリングであれば問題は無いようですが、それ以上自転車に乗っている人は陰茎付近の血行が悪くなっている可能性があります。

前傾姿勢になり圧迫される箇所が集中しているスポーツタイプやマウンテンバイク、ロードバイクは特に注意が必要です。

最近は圧迫する力を和らげるサイクリング用のパットが入ったパンツや、負荷を和らげるサドルなども販売されているので、自転車に乗る時間が多い人はこれらのアイテムの利用を検討すると良いでしょう。


まとめ

EDと運動不足の関係やED改善に良い運動を見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 有酸素運動で血流改善と男性ホルモン分泌を促す
  • 筋トレはスクワットがおすすめ
  • サイクリングが悪影響を及ぼすこともある

ウォーキングやジョギングとスクワットを組み合わせるのが、単純ですが最もEDに効果的な運動と言えそうです。

もちろん、本質的には有酸素運動骨盤底筋群が鍛えられれば良いので、実際にどんな運動をどれくらいするかは自分が続けやすい方法でされるのが良いと思います。

続けることが重要なので、ぜひ運動からED改善をしてみてはいかがでしょうか。

食事から始めたい人にはEDに良い食事も紹介していますので、こちらもぜひ参考にしていただければと思います。