コーヒーをよく飲む人は多いと思いますが、カフェインはEDに悪影響をおよぼす場合もありますので注意が必要です。
カフェインとEDには関係がありますので、カフェインの作用やEDとの影響、おすすめの精力増強方法などを紹介します。
カフェインの作用
まずカフェインにどのような作用や副作用があるのか見ていきましょう。
カフェインには以下の作用があります
■カフェインの作用
- 覚醒作用
- 利尿作用
- 集中力アップ
- 脂肪の分解
またこれらの作用が悪影響を起こして、「副作用」として睡眠障害、胃液の過剰分泌、血圧の上昇を招く場合もあります。
■カフェインの副作用
- 睡眠障害
- 胃液の過剰分泌
- 血圧の上昇
カフェインの作用の中でも特に覚醒作用は広く知られていて効果も大きく、徹夜する時や睡眠不足の時にはコーヒーやエナジードリンクを飲んで眠気を覚ますために使っている人も多いですよね。
カフェインとEDの関係・影響
カフェインの取りすぎは精力減退やEDに影響があります。
カフェインが男性器の勃ちや中折れに影響する理由は、主に3つあります。
- 睡眠障害による男性ホルモン不足
- ホルモンバランスの乱れ
- 亜鉛を体外に放出してしまう
睡眠障害による男性ホルモン不足
カフェインは眠気覚ましや覚醒作用がありますので、夜寝る前などに飲むと寝れなくなり睡眠不足につながります。
寝る前でなくても、カフェインを多くとっている人は睡眠不足になる場合が多くなります。
睡眠不足になると男性ホルモンの分泌が不足することが多くなります。
男性ホルモンは睡眠中に分泌することが多いですが、カフェインによる睡眠不足を招くと、男性ホルモンの分泌の不足につながります。
男性ホルモンが不足すると、精力減退したり、精子が作られる量が少なくなり、EDや精力増強の面ではマイナスになります。
ホルモンバランスの乱れ
また睡眠不足によりホルモンバランスの乱れることで睡眠の質が落ちます。
人間の体内時計は24時間ではなく太陽の光を浴びることによって、「メラトニン」というホルモンが体内時計を調整してくれています。
このような働きから、メラトニンは通称「睡眠ホルモン」とも呼ばれます。
朝日を浴びることでメラトニンの分泌が止まり、14時間から16時間後に再び分泌が始まり、眠気が出てきます。
カフェインを摂取すると寝不足になったり、メラトニンの分泌量が減り、その他のホルモンバランスの乱れも出てきます。
これによって良質の睡眠をとることができなくなり、上述した男性ホルモンの分泌がされないなどの悪循環が起きます。
亜鉛を体外に放出してしまう
3つ目のポイントとして、亜鉛を体外に放出してしまうことがあります。
カフェインには「亜鉛と結びつく」という性質があり、カフェインと亜鉛が結びつくと、尿や汗といった形で体外に放出されてしまいます。
亜鉛はセックスミネラルとも呼ばれ、男性ホルモンの調整や精子の製造、前立腺の働きなどに関係し、亜鉛が不足することで男性機能障害や精力減退につながります。
一般的な男性は慢性的な亜鉛不足であると言われていますが、カフェインを取ることで、そのわずかな亜鉛も体外へ放出してしまい、EDや精力減退、精子の減少が加速することになります。
亜鉛不足は薄毛の原因にもなる
またEDと直接関係ありませんが、亜鉛不足は薄毛の原因にもなります。
亜鉛には、男性ホルモンを生成する酵素を抑制する働きもあるため、薄毛になるリスクも高まります。
このように亜鉛が不足することで男性の大事な下半身と頭髪の両方に問題を起こしてしまうので、亜鉛不足は非常に深刻な問題であるといえます。
EDになりやすいコーヒーの量
目安は1日3杯
EDになりやすいカフェインの量は明確には調査結果等が発表されているわけではありませんが、1日250ミリグラム以上のカフェインを取ると、夜中に目が覚めたり夜寝れないことが多くなると睡眠の実験研究で明らかになっています。
ですので、カフェインは1日250ミリグラム以上にならないようにしましょう。
過度のカフェイン摂取は避けるという意味で、1日3杯くらいのコーヒーであれば問題はないでしょう。
適度のカフェインはEDのリスクが下がる
一部海外の研究では、カフェインを適度に取る場合はEDのリスクが下がると言われています。
1日に10杯もコーヒーを飲むような生活でなければ、毎日カフェインを取るのはEDにとってはプラスのようです
そのためカフェインがEDに悪影響があるというからといって、完全にコーヒーを飲まないようにするのではなく、1日2,3杯程度の適度な量のコーヒーにしたいですね
カフェインを含む飲み物と含有量
身近な飲み物の中に含まれるカフェインの量は、大体ドリップコーヒー100ミリリットル中に90ミリグラム、インスタントコーヒーだとその半分位の量が入っていると言われています。
また玉露も100ミリリットル中120ミリグラムのカフェインが入っており、抹茶は100ミリリットル中30ミリグラムのカフェインを含んでいます。
烏龍茶、緑茶、ほうじ茶、紅茶などは100ミリリットル中20ミリグラムのカフェインを含んでいます。
上述した通り、1日250ミリグラム以上のカフェインを飲むと夜眠れないなど睡眠の問題が出てきますので、コーヒーでしたら3倍程度が適量といえますね。
コーヒーをよく飲む人にオススメの精力増強方法
コーヒーなどでカフェインをよくとる人におすすめの精力増強方法は、亜鉛のサプリメントを取ることです。
カフェインを多くとることで亜鉛を体外に放出してしまうというデメリットがあるので、これをサプリメントで補うのが良いでしょう。
もちろんその他に精力増強に良いクラチャイダムやマカなどのサプリメント取っても良いですし、質の良い睡眠を多く取ったり、運動不足を解消するためにウォーキングをしたり、スクワット等の腰回りや股関節の筋肉を鍛えるのもおすすめです。
精力増強に裏技のようなものはないので、食事や睡眠、運動を総合的に取り組みつつ、特に不足しがちな亜鉛をサプリメントで補ってあげるのが良いですね。